毛利伸の憂鬱 5 秀

秀の場合。

 新しいシャツに胸を踊らせて、皆にも見てもらおうと早速、衣装チェンジしてキッチンに向かうと、秀が夕飯の準備をしていた。
「お、伸。新しい服買ったのか?」
「あ、わかる?」
「珍しいなあ。伸でも男物着るのかよ。」
 ……今までの方がおかしかったって言ってよ。
「でもなあ、伸。それははっきり言って、おまえには似合わない。」
「そうなの?」
「だってほら、アンダーギアと鎧の色ととまるかぶりだろ。」
「あ……。」
 言われてみれば尤もである。
 水色のダンガリーシャツとブルーのデニムジーンズでは、全身、青一色だ。
 さすが、都会っ子の秀は目の付けどころが違う。
「伸の場合は、ピンクとかの方が似合うんじゃね?」
「また、そんな女性ものを着せようっていうのかい?」
「違うぞ、最近は男性でも薄いピンクのシャツを普通に着こなすのがお洒落なんだぞ。」
「そうなの?」
 今度、服を買いに行くときには秀についてきてもらおうと思う伸であった。

 <終>



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